【第4回】生産性向上と情報ガバナンスの強化を両立する「クラウド」という選択肢~初めてのクラウドはBoxから【後編】

クラウド活用を始めようとする企業へのアドバイス

── これからクラウドを活用する企業が、知っておくべきリスクにはどのようなものがありますか。

 

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坂本氏

 

クラウドに感じる不安には、いくつかの種類があると思いますが、その1つに「統制」の問題があります。自社システムであれば、IT部門がある程度コントロールして、管理下に収めることが可能です。しかしクラウドは、その領域から飛び出ています。自社のシステム管理者が統制できないことが、なかなかクラウド活用に踏み出せない理由の1つです。

 

インターネット上には、無料で利用できるクラウドサービスが無数に存在しています。コンシューマ向けのサービスを、(無断で)業務に利用しているユーザーも少なくないでしょう。いわゆる「シャドーIT」として、IT部門を悩ませる原因にもなります。

 

まず、ユーザーをがんじがらめにしないことが重要です。便利でないから、使い勝手がよいものへ逃げるのです。その結果、リスクが増大することになります。

 

そこで、ユーザーが欲しがっている機能に近いもの、それ以上に安全で便利なものをIT部門が提供すれば、シャドーITの問題は解決します。Boxは、そのような問題を解決するために最適のソリューションで、先にお話ししたようにセキュリティの安全性を、「セキュリティのプロ」の視点、技術で提供しています。

 

 

── これからクラウドを活用する企業が、Boxによって解決できる課題にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

坂本氏

 

例えば、複数のサービスを利用しようとすると、データがあちらこちらへ飛び交うことになります。それでは、従来のファイル共有とあまり変わりません。

 

Boxは、それ自身がさまざまな機能を持ちつつ、他のクラウドサービスとも強力に連携します。Salesforce.comやMicrosoft Office 365、Google Apps、Slackなど、さまざまなビジネスアプリケーションとつながり、それらで扱うコンテンツをBoxで一元管理するということが可能となります。

 

既存のサービスだけでなく、自社開発のアプリケーションやサービス、ポータルサイトへBoxの機能を埋め込むことも可能です。いわゆるデータレイクのような機能を果たすことができるのです。

 

私たちのサービスは、Box上に格納されたコンテンツを中心としてさまざまな機能を提供するもので、いわゆる「クラウドストレージサービス」ではないことです。実際に問われると困るのですが、「Boxはひとことで、○○サービスとは言えない」という事実が、私たちの特長を示すことばだと考えています。

 

 

Boxで企業を成功に導く

── Boxはどのように導入すればよいのでしょうか。導入ユーザーは、どのようにBoxを活用しているのでしょうか。利用を始めるにあたって、Box Japanではどのようなサポートを提供していますか。

 

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坂本氏

 

あるユーザーでは、Boxの導入と同時に、ファイルのメール添付を禁止したそうです。実際に使って頂くと実感としてわかって頂けると思いますが、一度慣れてしまえば、メール添付と変わらず簡単で、なお且つデータ共有後にもアップデートが出来たり、修正や削除が出来たりと便利なので、自然とBoxを利用するようになったそうです。

 

またBoxに格納されたコンテンツは、自動的に世代管理されますので、操作ミスなどで削除してしまっても、すぐに戻すことが可能です。この機能をランサムウェア対策として検討しているユーザーもあります。

 

私たちは、Boxを永続的に活用し、そのメリットを享受してもらうこと「カスタマーサクセス」に主眼を置いたサービスを提供することを重視しています。導入担当者の独りよがりにならないように、エンドユーザーの実務上の課題や利点を中心に、コンサルティングやトレーニングを提供しています。

 

大規模なユーザーの場合、数段階に分けてBoxの活用を進めていくケースがほとんどです。まずはユーザーが自由に利用できる環境を用意して、使いながら新たな使い方を模索します。第2段階では、個々のユーザーの声を反映させて、他のシステムとの連携や機能拡張を図ります。もちろん不満や不安の声もなくなることはありませんが、それらは私たちにとって重要な意見となります。真摯に受けとめて、できるだけ早く対応できるように心がけています。

 

 

── IT部門やIT管理者はどのようなメリットを得られますか

 

坂本氏

 

Boxの管理コンソールは、レポートも細かく、使い勝手のよいものです。外部の監査システムへログをエクスポートし、条件に応じてアラートを発するといった連携も可能です。コンテンツマネージャーではコンテンツの横断検索が可能で、情報漏えい対策などに有効です。

 

セキュリティ担当者にとっては、2017年5月の個人情報保護法改正が気になるところだと思われます。クラウド利用を意識した項目が盛り込まれており、相応の対応が必要となるためです。

 

この改正に対し、私たちは特に新しい取り組みを行ったわけではありません。Boxのサービスはそもそも安全性が高く、すでにこの改正に対応できる環境を用意していたからです。オプションで日本リージョンを選択することも可能ですから、厳しいセキュリティポリシーを持つユーザーでも安心して導入することができます。

 

細かなアップデートを含めて、今後も日本市場向けの機能強化や体制強化を行っていく予定です。Boxは、さまざまなユーザーが安心して便利に利用できるサービスとして、いっそう進化していきます。

 

【了】

 

 

最終更新日:2017年06月19日

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