【BW17_3日目】高付加価値なサービス提供を可能にするプラットフォームへ

Build SmarterをテーマにDay2 スタート

オープニングキーノートで幕を開け、様々なセッションや展示会場でのレセプションで大いに盛り上がったDay1から一夜明け、Day2がスタートしました。本日のメインスピーカーは、チーフ・プロダクト・オフィサーのジートゥ・パテル。Box Platformを活用してどのようにビジネスや開発者を支援できるか、実際の事例とともに紹介しました。

まず、ジートゥは、6,500万人もの難民を支援するIRC(国際救済委員会)でのBoxの活用について紹介。IRCは有事の際に72時間以内に展開するルールとなっており、現地の情報は常にBoxを通じてニューヨークの本部とやり取りされ、これが救援活動の鍵を握っているといいます。

登壇したIRC CIOのファクラー氏は「Box導入前はニューヨークのファイルサーバーにアクセスするのが困難だったが、導入後はスムーズなデータ連携が実現した」と語ります。

Day1のキーノートは”Work Smarter”、そしてDay2は”Build Smarter”がテーマ。ツール、要素技術、インテリジェンスといった開発者目線でのBoxのメリットが紹介されました。ジートゥは「Boxはもはや単なるアプリケーションではない。開発者にとってのプラットフォームだ」と宣言。2015年10月の発表以来、既に10万人以上の優秀な技術者が【Box Platform】上で開発に取り組み、ひと月のAPIコール数は120億回を超えています。

開発者のパフォーマンスを向上させる【Box Tools】

今日のキーノートでは、次のような新たな開発者向けのツールや機能が発表されました。

【Box Skills Kit】
昨日発表されたBoxでのインテリジェントなコンテンツ処理を可能にする【Box Skills】のフレームワークを活用。BoxでカスタムSkillを、様々なビジネス用途向けにサードパーティの開発者が構築することを可能にします。Box内のファイルに対するサーバーレスの機能を構築でき、機械学習の提供会社に渡し、Box内で引き出した情報を表示させることが可能です。

【Box Open with Elements】
Box Webアプリケーションエクスペリエンスと同様に、アプリケーション内のファイルにアクセスしたり、別のアプリケーションで開いたり変更したり、元に戻したりすることができ、コンテンツのエンドツーエンドでのエクスペリエンスを提供します。 ユーザーのデスクトップにインストールされているアプリケーションや、Adobe SignとG Suiteを含む統合されたパートナーとのオンライン編集と修正に対応します。

【Box CLI (コマンドラインインターフェイス】
Box管理者や開発者がソースコードを記述することなくAPIと連携できます。これによってAPIとの連携がより容易になり、開発工数の削減につながります。 Box管理者やDeveloperがルーチンプロセスをスクリプト化し、一連の単純なコマンドを使用して、ユーザーアカウントやフォルダ構造の作成などの一括操作を実行することが可能です

【Box Developer Training Center】
企業開発者がBox PlatformとAPIの機能を理解するために導入された開発者向け公式トレーニングプログラムです。Boxの基本、APIの機能とユースケース、Box Platformで構築できるさまざまなツール、Box Platformで構築するためのベストプラクティスをオンラインで学ぶことができます。

【Analytics in the Box Developer Console】
今後数か月内にDeveloperがさまざまなアプリケーションBox Platformサービスを利用する状況を可視化する新しい分析ダッシュボードをBox Developer Consoleに導入します。Analytics Dashboardには、APIコールのボリューム、アクティブユーザー、Box Platformで構築した各アプリケーションの合計ストレージなどの情報が表示されます。Box Platformのサービス利用状況をリアルタイムで把握でき、ITガバナンスやトラブル発生時の問題把握に役立てられます。

 認識技術を活用した利用シーン

プレゼンテーションするジートゥ・パテル チーフ・プロダクト・オフィサー

Day1で紹介された【Box Skills】。Day2はより具体的な利用シーンと機能を支えるバックエンドのシステム連携が紹介されました。
音声認識では、コールセンター用の画面を元に音声データを会話内容別に分類したり、文字データに書き起こされたりするデモンストレーションが行われました。(これは、録音されたデータのアップロード→Watsonによる音声解析→トピックスやテキストデータの作成→Watsonによる感情分析→メタデータとしてアウトプットといったフローで構築されています)また、画像認識を利用して1か月に50,000以上の免許証のチェックを行うUberの事例も紹介されました。このようにバックエンドで外部システムと連携することで、さまざまな付加機能が実現されるのです。

また、これらの認識技術は学習させることで、より詳細な判別が可能となります。例えば、水道やガスのメーターは検針係が手作業で記録を付けていますが、画像認識によってメーターの数値を読み取ることで効率化ができます。さらに、人間であれば普通に気づく機器の故障や劣化も、画像を学習させることで判別可能となるのです。

パートナーやユーザーが多数ゲスト登壇!

後半はゲストスピーカーが多数登壇。ウォルマートは社員教育に270億ドルを投資し、従業員の教育プログラムを開発。このシステムを利用する100万人以上の受講生がBox上に保存されたトレーニングマニュアルを参照しているそうです。S&Pグローバルでは、ファイル送信、データ共有、モバイルアクセス、社内コラボレーション、社外コラボレーションなど全ての業務をBox上で実施するように変革し、業務効率が飛躍的に向上したとのこと。

ウォルマートでのBox活用事例の紹介(左) マイクロソフトCTOのケビン・スコット氏とジートゥとの対談セッション(右)

また、インディアナ大学では6年前よりBoxの導入を進めており、今や利用者数は10万人、データ総量は1PB(ペタバイト)以上になっているとのこと。毎年、入学する学生と卒業する学生のIDの入れ替えはAPIを使い、学生のライフサイクルを管理する仕組みを導入しており、Boxと他のシステムを連携して効果的に用いている好例でした。

最後に登場したのがマイクロソフトCTOのケビン・スコット氏。AIについて「AIによって機械が何でも解決する時代が来るような誤解が蔓延している。AIはあくまで我々が新しいビジネスチャンスを作る手助けをしてくれるツールであり、私は人間の創意工夫に絶大なる確信を持っている」を語りました。

BoxWorks 2017を振り返って

パビリオンでのミニセッション(左) 活況を呈していた会場内(右)

数多くのゲストスピーカーが登壇し、おおいに盛り上がったDay2のキーノート。開発者視点でのBoxの利便性と幅広いユーザー層を実感し、今後のBoxの成長を確信しました。

今年はAIへの取り組みをはじめとする最新製品情報の発表と共に、実に多くの事例が紹介されました。事例は、まさにBoxが非常に多くの企業に使われ、成長をしている証拠でもあります。今後さらにBoxがどんな進化を遂げるのか?期待に胸を高鳴らせながら、次のイベント、発表を待ちたいと思います。

 

2017年10月10日(火)-12日(木)
モスコーニウェスト @ 米国サンフランシスコ

 

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boxsquare編集部(服部)

最終更新日:2017年10月13日

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