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【BW17_2日目】AI時代のコンテンツ管理とは?

 公開日:2017.10.12  更新日:2023.04.18

  Box製品セミナー

Boxが提唱する「クラウド・コンテンツ・マネジメント」の真髄

今年もBoxWorksの季節がやって来ました。例年大好評の本イベントは世界17ヶ国以上の国と地域から約6000人、3,000人を超える聴衆がライブ配信を視聴する中、Box, Inc.のCEO、共同創業者兼会長 アーロン・レヴィのオープニングキーノートで幕を明けました。

Boxが提唱する「クラウド・コンテンツ・マネジメント」の真髄 Box, Inc. CEO、共同創業者兼会長:アーロン・レヴィ

冒頭でアーロンは次のように語り出しました。

「ビジネスのデジタル化はさらに加速しています。市場は以前にも増してめまぐるしく変化し、競争はさらに激化しています。こうした時代においては、次のような視点と考えを持たなければビジネスで生き残ることはできません」

  • リアルタイム性を意識した仕事のスタイル
  • 単一企業による、垂直統合モデルからビジネスパートナーとの連携を前提としたビジネスモデル
  • データに基づく意思決定AIを取り入れたユーザーエクスペリエンス
  • バーチャルな連携を前提としたセキュリティ

続いて、デジタル時代における働き方の未来(The Future of work)、クラウド・コンテンツ・マネジメントのビジョン、Gartner社の評価で業界のリーダーポジションに位置づけられたとを紹介。これまでのエンタープライズ領域における機能強化として、Box admin、Box Insights、Box Governance、GxPなどのレギュレーション対応、Box Zonesなどを紹介しました。

「一方で、企業のITインフラはさまざまなプラットフォームが用いられ、データも連携されていません。セキュリティも脆弱で問題の箇所にセキュリティパッチを当てていかねばならない様子は、まるで(ゲームの)パックマンのようだ」とアーロンはジョークを交えながら現状を訴えます。

こうした状況の中、Boxが提唱するのが「クラウド・コンテンツ・マネジメント」です。これはBoxを1つの統合的なプラットフォームとして導入し、”Work Smarter”をテーマとしてコンテンツ管理を行うというコンセプトです。
そして今回、「コラボレーション」「ワークフロー」「インテリジェンス」という3つのキーワードを軸に、様々な新機能が紹介されました。

【Box Drive】で「コラボレーション」がさらに容易に

【Box Drive】で「コラボレーション」がさらに容易に

まず、ファイル管理機能の強化について、モバイル環境からのファイルアクセスの利便性を向上させるiOSデバイスとの連携強化や、デスクトップからオンライン上のBox共有フォルダへのアクセスを容易にした【Box Drive】が挙げられました。この機能により、Boxを社内ネットワーク上の共有フォルダと同様に使うことができるため、作業効率が格段に向上します。

ファイルへのコメント機能は従来から実装されていましたが、今回は以前のバージョンのコメントも参照できるようになりました。

これにより、どのような経緯で修正が行われたか、一目瞭然となります。その他、前バージョンのサムネイルを表示させる機能(ビジュアル・バージョニング)やファイルへのアクセス履歴の明確化、よく使うファイルへのショートカット追加など、ユーザーの利便性を高める機能が多く実装されています。

【Box Notes】には、より早く、より簡単に、チームでのコラボレーションを推進するため、inbox (visual indicator)、differences、presence、templatesの4つの機能がアップデートされました。
そして、メッセージングアプリとの連携強化について触れられました。Microsoft Teams、Slack、Workplace by Facebookに加えて、Google Hangouts Chat、IBM Watson Workspace、Cisco Sparkとの連携が発表され、ますます便利になりそうです。

レビュー・承認をさらに効率化!【Box Relay】の「ワークフロー」

レビュー・承認をさらに効率化!【Box Relay】の「ワークフロー」

続いて【Box Relay】のアップデートが行われました。
「2016年に行われたテックバリデイト調査によると45%の仕事が繰り返しのタスクであることがわかりました。そのうちの多くがレビューや承認作業に費やされています。Boxはこの繰り返し行われるレビュー・承認作業を変革するため、【Box Relay】をIBMと共同開発、正式に11月13日(米国時間)にリリースされることが発表されました。

【Box Relay】は主に次の3つの特長があります。

  • シンプルかつ直感的なUIで、誰でも簡単に利用できる
  • 社外のコラボレーションパートナーもワークフローの中に入れられる
  • Boxに組み込んで利用できる

これに加え、ワークフローの自動化、サードパーティアプリケーションとの連携、電子署名、複数ワークフロー管理などの新機能がデモを交えて紹介されました。いずれも実際の現場の課題やニーズに応え、なおかつ直感的に使いやすいUIとなり、会場は拍手に包まれました。

AIが変える!次世代のコンテンツ管理=「インテリジェンス」

AIが変える!次世代のコンテンツ管理=「インテリジェンス」 チーフ・プロダクト・オフィサー:ジートゥ・パテル

続いて、再度アーロンが登場。最近のビジネストレンドとして注目を浴びているAIや機械学習を紹介。AppleのSiriを初めとする自動会話機能や自動車の自動運転など、AIがもたらすインパクトは絶大であり、「機械学習がコンテンツの管理方法、セキュリティ確保、コラボレーションを根本的に変える」と強調し、チーフ・プロダクト・オフィサーのジートゥ・パテルにバトンタッチしました。

そこで紹介されたのが【Box Skills】です。これは、Boxとして初の「AIを使いBox上に保存されたデータを自動分析し、様々な機能を提供する」製品で、Box内に保存されているコンテンツに対して、コンピュータビジョンによる画像認識、動画のインデックス作成、感情分析など最先端の機械学習ツールを適用するためのフレームワークです。

企業はインサイトを導き出し、これまで多大なコストや非実用性から実現できなかったビジネスプロセスのデジタル化や自動化を再考することができます。

【Box Skills】は主に3つの自動認識機能が搭載されます。

1つ目は、画像認識機能(イメージ・インテリジェンス)。これは画像内の文字や物体を自動認識し、関連するキーワードを自動的に抽出した上で、タグ付けする機能です。画像ファイルの個々のオブジェクトやコンセプトの検出、光学式文字認識(OCR)による文字の識別、画像カタログ上にメタデータを容易に構築するための画像へのキーワードラベルの自動追加を行います。

2つ目は、音声認識機能(オーディオ・インテリジェンス)。こちらは、IBM Watsonの技術が使用されており、音声から発音されている言葉を認識するのはもちろんのこと、声のトーンを分析して、その人の喜怒哀楽も含めて認識します。オーディオファイルからテキストをトランスクリプトし、インデックス付けすることで、さまざまなユースケースでの容易な検索と活用を可能にします。

そして3つ目は、動画認識機能(ビデオ・インテリジェンス)。

これは動画中に登場する人物を自動認識したり、動画中で話されている会話から自動的に字幕を作る機能があります。動画の中から、トランスクリプションやトピックおよび人物の検出を行い、必要な情報を迅速に探し出すことができます。実際にデモで公開された、話している人物の言葉がリアルタイムで字幕に変換される様はまさに夢に描いていた未来の映像で、会場からは拍手と歓声が沸き起こりました。

画像認識機能についてはベータ版が開発済み、音声認識、動画認識については、2018年リリースの予定となっています。

こうした機械学習の機能を応用した【Box Graph】も紹介されました。【Box Graph】はBox内のコンテンツを機械学習で分析し、Box内のコンテンツと人との関係性を理解し、予測したりパーソナライズできる機能です。さらに、【Box Feed】として、Box内のコンテンツに関連性の高いものをシングルビューで表示させる機能も実装予定とのこと。コンテンツ管理の概念を変える機能群の発表に、会場の熱気はさらに高まりました。

Boxの進化支えるビジネスパートナー

Boxの進化支えるビジネスパートナー AirbnbのCEOブライアン・チェスキーとアーロンの対談

キーノートにはゲストスピーカーも多数登壇。
最初に登場したのがマイクロソフトでエンタープライズグループのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるスコット・ガスリー氏。アーロンとスコットは今年6月に発表したAzureとBoxの連携について語りました。これからのクラウド時代にAzureの持つAIや機械学習機能といった機能とBoxのコンテンツ管理機能を連携させることで、さらに付加価値の高いソリューションを提供できると強調しました。
IBM Watsonプラットフォーム事業を担当するデイビット・ケニー氏は、IBMのAI開発の歴史やAI時代におけるプライバシー管理のあり方を企業倫理の観点から述べました。

最後に、創業から急拡大し、現在は109カ国で4,000人が働く企業となったAirbnb の共同創業者兼CEOのブライアン・チェスキー氏が登場。社内にスタートアップ企業としての拡大志向と企業としての安定を求める考え方が共存している現況や、今後は企業の出張需要を取り込んでいきたいと、展望を語りました。

大盛況のオープニングキーノートで本番の幕が開けたBoxWorks 2017。Day 2のキーノートの模様もレポートする予定です。明日はどんな発表が待っているのでしょうか。ぜひご期待ください。

【関連記事】

【BW17_1日目】BoxWorks 2017が開幕!今年も現地よりリポート!
【BW17_2日目】AI時代のコンテンツ管理とは?〜オープニングキーノート
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(boxsquare編集部:服部)


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