新しいファイル管理機能と進化したユーザーインターフェース
アーロンに代わって製品開発の総責任者、クリス・イェーが登壇。「Boxが管理するデータは右肩上がりで増え続けています。現在年間で10億ファイルがBoxにロードされ、700TBのデータが毎日増え、そしてメタデータの量も100倍になりました。コカコーラ社、米法務省、IBM、イーライリリーなどが業務のコアにBoxを利用しています。ユーザー企業はこの増え続けるデータを効率的に管理するため、よりシンプルなユーザーインターフェースを求めているのです」と語り始めました。
今回、クリスから発表された新機能は以下の通りです。
- より分かりやすいレイアウトと簡素化されたナビゲーションにより、Box内の必要なコンテンツにいつでも容易かつ素早くアクセス
- Boxのアプリケーションのトップ画面をカスタマイズして、ログイン直後から直ちに必要なコンテンツにアクセスができる
- 強化された新たな検索機能により、キーワードを使うことなくコンテンツを検索でき、すべての情報がなくても、探しているコンテンツをこれまで以上に容易に探し出せる
- 3Dオブジェクト、360°の画像とビデオ、HDビデオのコンテンツ、DICOMファイルなどに対応。アップロードのスピードを5倍に、プレビューのスピードも30%向上
- 新しいデスクトップ機能~デスクトップに同期しているような感覚で、ファイルを編集・保存ができるが、実際にはデスクトップのストレージはほとんど使わず、データのトラフィックもセーブ可能
どれもが魅力的で、使い易そう!と直感的にわかる内容でした。
新しい【Box Notes】による次世代のコラボレーション
「皆さんのほとんどが、GoogleハングアウトやSlackなどのリアルタイムのコミュニケーションツールを使っていると思います。その一方で、依然としてドキュメントというものが存在します。このドキュメントにリアルタイム性をもたせたのが【Box Notes】です。【Box Notes】により、プロジェクト計画、ブレーンストーミング、アップデートなど、様々なリアルタイムコミュニケーションができるようになります」
「現在、Fortune 500の企業のうち38%の企業が【Box Notes】を使っています。シュナイダーエレクトロニクスや、インディアナ大学は【Box Notes】を使って、リアルタイムコミュニケーションを実現し、生産性を高めています。その【Box Notes】が今回さらに進化します」と、クリス・イェーは続けました。
- 【Box Note】を開いたときに表示される新しいサイドバーから、新しいノートの作成、最近修正したノートや「お気に入り」ノートへのアクセス、ユーザー間やチーム内で共有されたノートの検索などを行うことが可能に。これにより【Box Notes】から離れてフォルダ内でノートを検索する必要がなくなり、1か所からすべてのノートにアクセスできる
- リアルタイムで同時に編集でき、すべてのユーザーが同じノートを見てリアルタイムで修正を行うことが可能
- オフラインでもノートの編集、コメント追加など、さまざまな作業を行えるようになります。編集結果はすべてユーザーがオンラインに復帰するのと同時にBoxと同期されるため、どのユーザーも最新バージョンにアクセスできる(近い将来に提供予定)
うーん、なるほど。。これは是非早く編集部でも使いたい!
ワークフローを自動化する【Box Relay】
続いて登壇したペギー・ジョンソンからは、IBMと共同で開発された新搭載のワークフローツール【Box Relay】が紹介されました。このツールでは、新たに以下の機能が提供されます。
- 企業内のあらゆる人がカスタムまたは構築済みのワークフローを容易に使い、繰り返しの作業による負荷を軽減し、業務の追跡、管理が可能
- セキュリティを確保しながら社内外の両方のチーム間でワークフローを拡張
- ダッシュボードからはリアルタイムの視認性、割り当てられた作業の期限を超過した場合のユーザーへの警告通知機能、すべてのワークフロー内で行われるすべての活動について透明性を確保する監査トレールを提供
オープニングキーノートでは、IBMやMicrosofttのゲストスピーカーがBoxとの連携について語ったほか、最後にはアーロンと、米ヴイエムウェアの共同創立者兼元CEOで、現在はGoogleのクラウド担当シニア・バイスプレジデントを務めるダイアン・グリーン氏が、今後の両社の強固なパートナーシップを約束するトークセッションがあり、各社との強い連携体制が印象的でした。(Boxが現地時間9月7日付けで発表したプレスリリース抄訳:Box と Google、クラウドでの業務変革に向けて提携)
【Box Notes】【Box Relay】の紹介や多彩な機能をわかりやすく紹介するデモンストレーション、IT業界を代表する様々な企業とのパートナーシップを語る会話形式のセッション、なによりステージ上を駆け回り、熱く、そして非常にわかりやすく語るアーロン・レヴィの雄姿!(同行したカメラマンも惚れてしまうほど!)と、盛りだくさんの発表が詰まったキーノートが瞬く間に終了しました。
さらに夜にはAT&Tパークでは日本やヨーロッパからの参加者のための特別レセプションも行われたのですが、、、少々長文になってしまいましたので(苦笑)、その模様は2日目のレポートと共に後日公開予定です!お楽しみに。
————————— BoxWorks取材班:服部
【関連記事】
- BoxWorks 2016ライブレポート [9/6:開幕前夜]
- BoxWorks 2016ライブレポート [9/7:Day1前編]
- BoxWorks 2016ライブレポート [9/7:Day1後編]
- BoxWorks 2016ライブレポート [9/8:Day2]
【関連プレスリリース】
- トピックス:
- イベント