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NASとは?ファイルサーバーとの違いや課題

 公開日:2021.10.06  更新日:2024.05.16

  Box製品セミナー

企業のデータやファイル保存に利用されるNASですが、そもそもどのような用途で利用されるストレージなのか適切に把握されている方は少ないのではないでしょうか。そこで、NASの概要やファイルサーバーとの違い、またメリットについて詳しく解説していきます。NASの選び方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

NASとは?ファイルサーバーとの違いや課題

NASとは

NASとはNetwork Attached Storageの略で、ネットワーク型接続ストレージという意味です。ネットワーク上に設置された記憶装置を指し、ネットワークHDDとも呼ばれます。わかりやすく言えば、ネットワーク(LAN)上でアクセスできるハードディスクです。

一般的なハードディスクはパソコンの内蔵型か、USBで接続する外付け型が多く、パソコン1台と直に接続します。1台のパソコンだけで使用する場合は問題ありませんが、2台以上のパソコンでファイルを共有・編集したい場合、その都度ハードディスクをパソコンにつなぎなおす作業が必要です。その都度手間がかかるので、一般的なハードディスクは複数以上のパソコンのデータ共有・編集には向いていません。

NASは、ルーターやハブを通してネットワーク(LAN)に接続しハードディスクを利用できるので、複数のパソコンから同時にアクセスすることが可能です。1対1ではなく、ネットワークに接続しているパソコンやスマートフォン、iPadなどさまざまなデバイスからアクセスできるのが大きな特徴です。無線ルーターを使用すれば、LANケーブルも必要なく、Wi-Fi接続で利用可能です。

もちろん、ネットワーク経由でもファイル保存できるため、外出先で作業をしてファイルをアップデートし、手軽に共有することも可能です。

ファイルサーバーとの違い

ネットワーク上でほかのパソコンとファイルをやり取りし、共有できるハードウェアがファイルサーバーです。サーバー用パソコン、サーバー専用機などとも呼ばれます。ネットワーク上でファイルを保管したり、共有したりできる点は、ファイルサーバーもNASと共通していますが、それ以外にも機能を追加したり容量を増設したりといったカスタマイズが可能で、自由度が高いのが特徴です。

会社や事業の成長に合わせ、容量を最適化し、さまざまな拡張機能を利用できるメリットがある一方、コストがかかり、複数で使用すると管理が複雑化し、手間がかかるデメリットもあります。NASの拡張性は高くありませんが、サーバー用パソコンを必要とせず、コスト面にすぐれています。

NASの導入メリット

企業がNASを導入するメリットについてくわしく説明します。主に使いやすさや導入のしやすさ、バックアップの安定性が挙げられます。

簡単にファイル共有できる

LANにつながる複数のデバイス間でファイル共有ができるので、パソコンの内蔵HDDやUSB接続のHDDに比べて、使いやすく簡単です。ファイルの共有だけなら、例えば社内の個人パソコンに共有フォルダを作成し、ほかのパソコンから参照することも可能です。ただし、パソコンの電源を常時ONにしておく必要があり、現実的な運用を考えるとNASの方がすぐれています。

また、個人パソコンは共有フォルダを参照できても、同時に編集はできません。NASを利用すれば、関係者の複数デバイスで共有したファイルを編集し合うことで、業務効率の向上が期待されます。さらに、データの共有範囲を細かく設定できる点もメリットです。部署や従業員ごとに閲覧のみ、編集を許可とアクセス権限の設定が可能です。

簡単に導入しやすい

NASを導入するのにライセンスは必要なく、アプリのインストールも必要ありません。ファイルサーバーに比べて設定が容易で、簡単に早くHDDとしてのストレージを確保できます。NASはLAN通信のサーバーとして機能するように、必要最小限のシステム仕様となっています。一から機器を設置する必要がないため、低コストで導入することが可能です。

管理用パソコンや管理者を置く必要もなく、機器の別途購入や人件費も必要ありません。また、消費電力も少ないのでランニングコストも抑えられます。NAS本体はコンパクト設計で、それほど場所を取らないため、中小企業や事務所での利用にも適しています。NASはファイルサーバーほど導入の手間やコストがかかりません。

安全なバックアップを実現

NASはRAIDというHDDを多重構造化した構成となっているため、冗長性にすぐれ、安全なバックアップを実現します。RAID方式により1台のHDDが物理的に故障しても、別のHDDから復旧することが可能です。

RAIDには複数の種類があり、自分にとって必要な条件をそろえているNASを選ぶ必要があります。RAID0は高速アクセスと大容量化ができ、RAID1より上位になると、安全なバックアップが可能です。例えばRAID6は、2台のHDDが故障しても復旧できる仕組みがあります。NASは大切なファイルのバックアップに最適です。

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NASの選び方

さまざまなタイプや機能を持つNASの中から、自社に最適なNASの選び方のポイントを解説します。

ユーザー数やデータサイズで選ぶ

NASには法人向けと家庭向けの2種類があり、それぞれの目的に合わせた特徴があります。法人用は安全にファイルの保存や共有を行うことを目的とし、大容量のHDDやバックアップ機能、高速アクセス、セキュリティにすぐれます。家庭用はHDD機能に加え、動画や写真の管理、iTunesが使える音楽サーバー機能付きなどを備えており、使い勝手がよい多機能仕様です。

また、法人用は動画や写真などをあまり使用せず、ファイルの容量は少ないですが、ユーザー数が多く、処理速度を高めるため、CPUのスペックが求められます。一方、家庭用では、ユーザー数こそ少ないですが、動画や写真など、ファイルの容量が大きくなる傾向があります。企業としての利用であれば、法人用の機能でほとんど対応可能です。自社で利用するデータ量を把握し、必要なストレージを選択するようにしましょう。

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RAID機能の有無で選ぶ

RAIDはRedundant Arrays of Inexpensive Disksの略です。複数のHDDを組み合わせ、あたかも1台のHDDとして認識させたり表示させたりする技術を指し、大容量のデータを保存できます。データのバックアップや読み書き処理の高速化も可能です。システムやITツールを使用する際、トラブルに備えて予備システムで二重化することを冗長化と言います。

複数のHDDを同時に運用するRAID機能は、1台のHDDが故障してもデータに影響が出ない設計になっており、冗長性に優れます。ただし、RAIDモードではデータを保持して運用できる時間が限られるため、なるべく早く新しいHDDに交換することが必要です。そのため、なるべく冗長性の高いRAIDの種類を選ぶようにしましょう。

マルチメディア機能の有無で選ぶ

マルチメディアとは動画や写真、音楽など複数のデータファイルを同時に取り扱える媒体のことです。NASのマルチメディア機能は、それらのデータファイルをパソコンやスマートフォン、タブレット、テレビなどで楽しむことができます。しかし取り扱えるファイルは、マルチメディア機能の方式で異なります。そこで押さえておきたいのがDLNAです。DLNAは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器でマルチメディアファイルを取り扱うためのガイドラインを指します。

NASでLAN接続しているパソコンやスマートフォンのアプリがDLNA対応であれば、個人的に撮った写真や動画の共有が可能です。著作権で保護された動画や音楽コンテンツの場合は、DTCP-IPやさらに拡張したDTCP+に対応しているDLNAを選ぶ必要があります。映像やミュージックビデオ制作など、動画や音楽データファイルの取り扱いが多ければ、マルチメディア機能の有無は重要なポイントです。

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まとめ

ここまでNASやファイルサーバーについて選び方も含め解説してきましたが、クラウド時代になってくるとクラウドストレージを選択肢に入れることもおすすめです。いくらNASが運用が容易であろうと、増え続けるファイル容量を受けるには限界があります。
また、企業での利用を考えるとニューノーマルの時代での多様な働き方を考慮する必要があります。その裏には、企業としての情報ガバナンスやセキュリティ強化を今まで以上に対策する必要があり、NASやファイルサーバーでは追いつかない、もしくは非常に運用も含め手間もコストも掛かるということが出てきかねません。
NASやファイルサーバーの更新や導入を検討する際には、クラウド時代ということも考慮の上、クラウドストレージも比較検討してはいかがでしょうか。

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