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Box Japanは創業10周年を迎えました

2023年8月7日をもちまして、Boxの日本法人を立ち上げからちょうど10年が経過しました。
Box Japanとしてここまで歩んでこられたのは、一重に、お客様、販売代理店や連携ソリューションのパートナー様、メディアの皆さま、そして社員やご家族など全てのステークホルダーの皆さまのサポートのおかげです。心からありがとうございます。

10年前の2013年8月、Box Japanの一人目として入社し、早速に米国本社で経営陣と日本のビジネス戦略についてああでもない、こうでもないと議論する機会がありました。その最初の米国出張で意外な驚きと喜びを感じたことを覚えています。共同創業者であるCEOのアーロン・レヴィとCFOのディラン・スミスが会食に誘ってくれました。Box本社の設立は2005年。クラウド化の追い風もあり、数年後の株式上場を視野に入れ、大きく成長を遂げていました。注目されるスタートアップの経営者との食事にワクワクしたのも束の間、着いたのはとてもカジュアルなピザ屋でした。パラソルのある(ガタガタしている…!)テラス席で、満面の笑みで迎えてくれました。グルメな場所を想像していた私は驚きましたが、料理の味を楽しむより、事業に対する期待と興奮を少年のように語り続けるアーロンを見ながら、「ああ、これがシリコンバレーの起業家なんだ」と安心して、嬉しくなりました。彼らは今も全く変わりません。アーロンが日本に来て一番喜ぶ食事は「焼きそば」です。


2013年、共同創業者のCEOアーロン・レヴィ、CFOディラン・スミスとともに2013年、共同創業者のCEOアーロン・レヴィ、CFOディラン・スミスとともに

2019年、共同創業者のCEOアーロン・レヴィと渋谷でアイスを食べる2019年、共同創業者のCEOアーロン・レヴィと渋谷でアイスを食べる

Box Japanの歴史を語る上で欠かせないエピソードがあります。いくつもあるのですが、ここでは2つだけピックアップしたいと思います。

創業から数ヶ月が経ち、本格的に日本でのサービスローンチの準備を進めていた頃、三菱地所が運営する「EGG JAPAN(日本創生ビレッジ)」という新丸の内ビルディングにあるインキュベーションオフィスに入居しました。丸の内というビジネスの中心地にオフィスを構えられるだけでなく、ファシリティの充実はもちろん、スタートアップには良心的な価格で利用できたことは大変ありがたかった。また、当時Boxは日本ではまだまだ名の知れていない会社でしたが、三菱地所のインキュベーション事業に関する記者会見に、テナントの代表として何度も呼んでいただいたりと、多方面でサポートいただきました。さらにはその後、Boxを全社導入いただいたことも、私たちのビジネスのマイルストーンとして忘れられない案件となりました。

Box Japanは、SaaS業界では珍しく、100%間接販売のビジネスモデルを採用しており、現在では約300社の販売パートナー様とビジネスを展開しています。中でも伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、マクニカ、三井情報(MKI)の3社は、創業時からパートナーシップを結び、伴走してくださった仲間(と呼ばせてください)です。Boxの製品価値と将来性を信じていただき、3社とともに日本市場をゼロから開拓してきました。現在に至るまでBoxの販売をリードしてくださっていることには感謝しきれません。

2014年5月、Box Japan初の旗艦イベント開催。基調講演に登壇いただいた世耕さん(現参議院議員)、CTC、マクニカ、MKIとともに2014年5月、Box Japan初の旗艦イベント開催。基調講演に登壇いただいた世耕さん(現参議院議員)、CTC、マクニカ、MKIの皆さまとともに

こうして10年間を振り返ると、多くの皆さまに支えていただいたことにあらためて気づくと同時に、今後は私たちがビジネスを通じて皆さまへの恩返しと日本社会の発展に貢献できるよう、より一層取り組んでまいりたいと、そう強く思います。

10年前、私1人から始まったBox Japanも、今ではおよそ200名のメンバーで構成されています。またビジネスとしては、創業以来9期連続でARR成長を達成。1万5千を超える企業の皆さまにご利用いただいています。昨年度は日本の売上がグローバル全体の19%を占め、日本市場への期待は高まっています。

Boxは一貫して、企業のコンテンツをとりまく環境の整備に取り組み、いつでも、どこからでも、安全にコンテンツにアクセスすることができ、容易にコラボレーションできるソリューションを目指して開発とサービス提供をしてまいりました。

この10年の間には、デジタル化の進行で個人情報漏洩等の事故が発生したことによるセキュリティに対する意識の高まりや、働き方改革の推進による働く環境の整備、さらには新型コロナウイルスのパンデミックによる強制的なリモートワークへの対応など、時代の流れとともによりセキュアなクラウドへのシフトがさらに勢いを増しているのは間違いありません。

また、昨今の生成AI技術の進化により、インテリジェントなコンテンツの発見や分析、生成などを支援することも可能になってきました。今年の5月に「Box AI」を発表しましたが、Boxはプロダクトとしてもこれからさらに進化を遂げていきます。

ビジネスではなく、組織の面で振り返ると、私自身はBoxの7つのコアバリューの一つでもある「Be an owner. It's your company」を大切にしてきましたし、社員の皆さんとも常々共有しています。

当事者意識を持つこと。
目的意識を持つこと。
学習意欲を持つこと。

言葉にすると特別なことではないかも知れません。ですが、この3つのマインドをもった人が集まる組織は強いです。目の前の仕事すべてをどう進めるのがベストかを、常に自分事として自問自答して上司や同僚に提案する。自問自答する時には常に目的を意識して、手段を柔軟かつ大胆に進化させていく。目的と手段を峻別して手段に振り回されないようにする。役立つ知識や情報は互いに共有し、学び合い、ビジネスパーソンとして仕事の質を高める。その繰り返しによって、組織は一つのチームとして機能し、発展していくと思います。Box Japanでは、小さな実践を重ねることで組織力が高まったと感じています。

Boxのグローバルでは、「Power how the world works together(人と組織の働き方を変革する)」をミッションに掲げています。Box Japanは「シリコンバレー企業と日本企業のいいとこ取り」をして「日本企業による世界一のコラボレーション力の発揮」を実現する所存です。日本社会の旧来強みとされていたチーム力をクラウドの世界でも実現し、日本から世界へ躍進する企業の一助になるべく邁進してまいりたいと思います。

私たちの挑戦はまだ道半ばです。会社としても、一人ひとりの人生としても。
次の十年、より良い明日を目指して進んでまいります。

これからも皆さまとともに。
今後ともBox Japanをどうぞよろしくお願いいたします。

aaron_kats

2023年8月8日
株式会社Box Japan 
代表取締役社長
古市 克典