本日は、Croozeの買収により、コンテンツクラウドがさらに拡充されることをご紹介します。今回の買収は、契約書、デジタル資産、管理対象文書、エンタープライズライブラリなど、重要なビジネスコンテンツを中心としたお客様の最もミッションクリティカルなユースケースを強化するために役立つものです。
数年前にBoxのキーパートナーとなったCroozeは、Box Platformのみを基盤として、このようなユースケースに対応するソリューションを構築してきました。Croozeには、エンタープライズコンテンツ管理 (ECM) の分野で豊富な経験を持つ人材が揃っています。「人と組織の働き方の変革」というBoxのミッションに、Croozeが参加することを喜ばしく感じています。
現在でも多くの企業では、コンテンツやワークフローが別々のレガシーなオンプレミスECMシステムやポイントソリューションに散らばり、分断化されていることが原因で、生産性やセキュリティ、コストの課題に直面しています。企業は、これまで以上にシステムの刷新を急ぎ、クラウドベースシステムへの移行、急速に進化するAIの活用を目指すようになっています。BoxはCroozeのテクノロジーをネイティブに統合し、Box AIとコンテンツクラウドの機能を活かすことで、企業でのコンテンツの活用方法を一変させようとしています。その代表的な例が、Box AIを使用したコンテンツからのメタデータ自動抽出です。これによって、以前からメタデータを利用した生産性向上やワークフローで大きな課題となっていた大規模なメタデータ生成の問題が解決されます。
Croozeのテクノロジーによって、ノーコードビジネスアプリケーションビルダー、幅広いメタデータツール、カスタマイズ可能なダッシュボードビュー、コンテンツの自動生成が、安全かつインテリジェントなコンテンツクラウドで利用可能になります。お客様はCroozeによって、Box上のコンテンツを利用した次のような重要なユースケースにシームレスかつ迅速に対応することができます。
- 契約管理: メタデータを利用したカスタマイズ可能なビュー、フォーム、オンデマンドでのドキュメント生成、Box Signによる効率化された電子サイン、Box Relayによるワークフロー自動化などの機能を利用でき、契約書の保管と処理をデジタル化できます。これにより、NDA、ベンダーとの協定、顧客との契約、賃貸借契約などを効率的に扱えるようになります。
- デジタル資産管理: マーケティング部門では、Box Relayを使用したアセットの整理や管理、共有、配布、さらにプロセスの自動化が可能になります。これにより、エンドツーエンドのアセットライフサイクル管理、キュレーションされたアセットの社内外への配布、堅牢なツール群によるメタデータ管理の合理化が実現し、生産性の向上につながります。
- ドキュメントライブラリ管理: 各部門がBox上にセキュアなドキュメントライブラリを構築し、企業の記録や人事規定、財務記録などのコンテンツを保管できます。Box Shieldによる文書保護やBox Governanceによるデータ保持、大量のメタデータの管理 (数千件ものファイルへの適用、編集、検索に対応)、Box Relayによるレビューと承認の自動化を各部門で行うことができます。
Boxは今後もCroozeの製品とサービスの提供、サポートを継続するとともに、コンテンツクラウドへのCroozeテクノロジーのネイティブ統合を進めてまいります。これにより、シームレスでカスタマイズ性の高い、充実したコンテンツエクスペリエンスとワークフローをさらに強化し、レガシーなオンプレミスシステムからの移行を早めることができるでしょう。
さらなる続報をお待ちください。
※このブログはBox, Inc公式ブログ(https://blog.box.com/)2024年1月23日(日本時間1月24日)付投稿の翻訳です。
著者:AARON LEVIE, CO-FOUNDER AND CEO AT BOX
原文リンク:https://blog.box.com/box-acquires-crooze-transform-enterprise-content-management
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