2019年の1年間で生成されたデータ量は過去5,000年分の生成データ量を超えており、ガートナーによれば、このデータの8割が非構造化データであるとされています。例えば融資書類、研究ファイル、契約書類、動画などのコンテンツが非構造化データに該当します。企業にとって、これらの情報をすぐに使える状態で保持することは、多大な機会をもたらすと同時に解決すべき課題も生じます。これらの情報はビジネスの発展につながる物事を見極める力を得ることができます。ただし、その先見性を得るためには、爆発的に増大するコンテンツがセキュアかつスマートに管理されていることが条件となります。また、コンテンツは静的なものではなく、複数のアプリ間で常に動的な状態にあることも、課題を複雑にする要因となっています。
Boxが多くのエンタープライズ企業に利用されていることを受け、私たちは、コンテンツのメタデータをお客様の業務アプリからもアクセス可能にする「Metadata Query Toolkit」を開発者向けに公開することにしました。このツールキットは、アプリがリアルタイムでBoxのメタデータとの相互作用を行い、最新のAPIを介したきめ細かいクエリでコンテンツを検索することを可能にし、メタデータを利用するUIの開発を加速させます。お客様は、設定されたメタデータを手がかりに、あらゆるアプリからBoxのコンテンツを素早く検索・表示し、ワークフローや業務プロセスの管理に役立てることができます。また、リーガルホールド(証拠保全)、データ保持ルール、セキュリティ分類などの自動ポリシー管理ツールにメタデータを適用することで、コンテンツを適切に保護することができます。
Boxのメタデータを強化するMetadata Query Toolkit
メタデータは、Box内のセキュアなコラボレーションとワークフローのためのコンテンツ整理において、中心的役割を担っています。ドキュメントの分類や、業務ワークフローの自動化、保持ポリシーの適用などにも、メタデータが利用されています。この機能はBox製品に組み込まれており、お客様の業務における重要なニーズに応え、Box上の非構造化コンテンツの大規模な整理を効率化します。
Boxのメタデータを利用して業務コンテンツを強化することで、非構造化データの大規模な整理が容易になり、コンテンツのセキュリティを担保しつつ、お客様の業務に沿った自動化を実施することができます。Boxは、Box上のコンテンツの外部システムへの統合や、煩雑な作業の自動化を可能にする開発者ツールの提供を通じて、インフラの構築や拡張、セキュリティ対策の実装、組織内外のコラボレーションの管理などの複雑さからお客様を解放します。
BoxのMetadata Query Toolkitの使用方法について詳しくは、開発者ガイドをご覧ください。
※このブログはBox, Inc公式ブログ(https://blog.box.com/)2020年8月3日付投稿の翻訳です。
著者:Box, Inc. プロダクトマーケティング マネジャー Nikhil Gangaraju
原文リンク:https://blog.box.com/extend-box-metadata-your-applications
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