2024年6月25日〜26日の2日間にわたり、年次フラッグシップイベント「BoxWorks Tokyo 2024」をリアルとオンラインのハイブリッドで開催いたしました。今年のテーマは「働き方の未来を創る ~ コラボレーション、セキュリティ、そしてAIの融合」。イベント登録者は6,600人以上、5年ぶりの会場には1,500人を超える方にご来場いただき、オンラインでは3,500人以上の方にご視聴いただきました。ここでは、1日目に行われたオープニングキーノートのハイライトをお届けします。
世界で最も先進的でインリジェントなコンテンツクラウドを築いていく
BoxWorks Tokyo 2024のオープニングキーノートは、Boxの共同創業者兼CEO アーロン・レヴィ(Aaron Levie)による講演からスタートしました。アーロンは「AIによって個人の生産性が上がっている時代から、組織規模で生産性が向上する時代へと移行するターニングポイントを迎えている」とし、だからこそ企業データの90%を占め、AIのパワーを活かせていない"非構造化データ"の「コンテンツ」に目を向けること、そしてそのためにAI時代に即したインテリジェントなコンテンツクラウドを活用することが重要だと語ります。
そして、業界をリードするクラウドコンテンツプラットフォームのBoxで新たに「ワークフローの自動化とインテリジェンス」を提供していくとし、コンテンツ×AIの効果を最大限に引き出すことのできる「Box AI」がその鍵になることを強調。Enterprise Plusプランに含まれる「Box AI for Documents」、「Box AI for Notes」、「Box AI for Hubs」(ベータ版提供中)のエンドユーザークエリを無制限にすることや、GPT-4oとの連携、画像やスプレッドシートのサポート、「Box AI for Metadata API」を含むBox AIの一連の新機能を発表しました。
Box, Inc. 共同創業者兼CEO アーロン・レヴィ
自動化とAIの力でコンテンツを"全社の頭脳"に変えていく
次に登壇したのは、Box Japan 代表取締役社長の古市克典です。古市は、日本におけるBoxのお客様数が2019年時点の約3.5倍となる1万8,000社にまで急拡大したことに触れ、「長い間PCの中に保管されていた非構造化データ(コンテンツ)がリモートワークの浸透によってクラウドへと移行し、それを一元管理できるBoxへのニーズが高まったこと」をその理由に挙げます。そして、非構造化データを全社活用する基盤が整備された今、今後は"人間の認知能力の制約を取り払う"生成AIを活用することが重要だと語ります。
Boxでは、単一ドキュメントには「Box AI for Documents」や「Box AI for Notes」、複数ドキュメントには「Box AI for Hubs」を提供。さらに、データ入力を行う「Box Forms」や文章を自動生成する「Box Doc Gen」、AIによるメタデータ自動生成が可能な「Box AI for Metadata API」、ノーコード開発ツールなどの新しいソリューションを「Box Relay」や「Box Sign」と組み合わせることで、文書ライフサイクルマネージメントの自動化が今後一気に進むことをアピールしました。
「ファイルの同期と共有」から「コンテンツ管理とセキュリティ」へと進化してきたBoxは、まさに「Box AI元年」と呼ぶにふさわしい「インテリジェンス加速」という新たな章へ突入しています。
株式会社Box Japan 代表取締役社長 古市克典
「働き方の未来を創る」を実践するリーディングカンパニーも登壇
オープニングキーノートでは、業界最先端で「働き方の未来を創る」を実践するゲストスピーカーによる講演も行われました。
かんぽシステムソリューションズ株式会社様には、「かんぽ生命におけるBox活用」をテーマに、Boxを導入した理由や具体的な活用事例、そしてコンテンツ一元管理の強化やSalesforceとの連携、生成AIの有効活用といった今後のビジョンについてお話しいただきました。
かんぽシステムソリューションズ株式会社 取締役社長
株式会社かんぽ生命保険 IT担当特別執行役員 酒井則行氏
株式会社JTB様には「アフター・コロナに ゲームチェンジの基盤を創る!」と題し、デジタル化の推進による生産性の飛躍的な向上や、新たなビジネスポートフォリオを支える柔軟なデジタル基盤としてBoxを採用したことによる、「コンテンツの散在」の解決、さらにはユーザビリティやガバナンス&セキュリティといった観点における導入効果についてご説明いただきました。
株式会社JTB CIO/CISO 黒田恭司氏
株式会社SUBARU様には、「ビジネスの変化に耐えうる柔軟なクラウドベースのシステム基盤の構築」に関してご講演いただき、100年に一度の大変革期と言われる自動車業界においてBoxが重要なIT基盤の1つとなり、社内外の情報共有から徐々に社内活用が広がっていることをご紹介いただきました。
株式会社SUBARU IT戦略本部 執行役員 CIO(最高情報責任者)IT戦略本部長 辻裕里 氏
パーソルホールディングス株式会社様には同社の「はたらいて、笑おう。」というビジョンと、BoxWorks Tokyo 2024の「働き方の未来を創る」というテーマで重なる部分、具体的には「新たな価値体験の創出」や「テクノロジーが人の可能性をひらく」「はたらくのupdate」がいかに重要であるかについてご講演いただきました。
パーソルホールディングス株式会社 執行役員 CIO/CDO 柘植悠太氏
東日本旅客鉄道株式会社様には「JR東日本におけるDXの取り組み」と題する講演を行っていただきました。JR東日本様が推進するさまざまなDXの取り組みにおいて扱うデータ量が増加したことを理由に、情報セキュリティの強化とイノベーションを加速するためにBoxを採用したことをご説明いただきました。
東日本旅客鉄道株式会社 イノベーション戦略本部 執行役員 イノベーション戦略本部統括 西村佳久氏
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