(リテール業界でBoxが選ばれる6つの理由【前編】より)2017年3月に東京ビッグサイトで開催された「リテールテックJAPAN」に出展し、人の波が絶えることのなかったBox ブース。リテール業界におけるBoxの活用例と活用メリット、またリテール業界に今【選ばれている6つの理由】について、Box Japan 志村裕司氏に聞いた。
店舗マネジメントや店舗トレーニングのプラットフォームとして活用する企業も
【理由その3】「(3)店舗マネジメント」は、自社店舗を巡回する営業担当者などが活用するケースだ。営業担当者が扱う業務資料などの電子ファイルをBoxで管理/共有すれば、外出先でもアクセス可能となり、オフィスにいなくても必要な資料を適宜参照して業務が行える。
「現在、営業担当者の多くが、オフィスで書類作成などの作業を終えてから店舗を回り、それが終わったらまたオフィスに戻ってレポートを作るといった働き方をしています。Boxでそれらのファイルを管理すれば、モバイル環境でいつでも参照/編集が可能となり、オフィスに縛られない働き方ができるようになります」(志村氏)
【理由その4】「(4)店舗トレーニング」は、ドキュメントのデジタル化を生かした活用法である。
「海外の企業では、例えばアディダス様が、それまで分厚いバインダーで管理していた紙の資料や店舗スタッフ向けのトレーニング教材をデジタル化し、Boxで管理/共有されています。店舗側ではスマート・デバイスによってそれらを閲覧することで、紙の資料やマニュアルを廃止し、数百万円のコスト削減に成功したといいます」(志村氏)
各店舗に配布する店頭デモ用の動画や宣伝材料を管理/共有するためにBoxを活用しているケースもあるという。
【理由その5】「(5)店舗開発」は、リテール業界における不動産や建築、店舗開発を想定したもので、社内のさまざまな部門や社外の不動産会社や建築会社と、店舗設計の資料などをセキュアに管理/共有する際に利用する。
「Boxでは、スマート・デバイスで撮影した店舗などの写真を、指定したフォルダに自動アップロードするアプリも提供しています。これを開発中の自社店舗やライバル店の視察情報の共有に活用されているお客様も多くいらっしゃいます」(志村氏)
社内共有サーバのリプレースにも。テンプレートを活用してスピード導入
【理由その6】最後の「(6)既存システムからの移行」とは、これまで自社サーバで行っていたファイル共有を、運用管理の負担軽減やセキュリティ強化、外部とのコラボレーション強化などの目的からBoxに移行するケースだ。
Boxでは、企業利用に適したフォルダ構成や設定を事前に作成済みのテンプレートを用意しており、それを個々の企業向けにカスタマイズすることで、大規模な組織へもスピーディに導入できる。しかも、Boxはさまざまな業務アプリケーションとの連携が実現されており、一般のファイル共有サービスと比べて企業のシステム環境に組み込みやすいという利点もある。
このように、リテール業界の企業が抱えるさまざまな課題はBoxたったひとつの導入で解決される。志村氏は、「リテールテックJAPANでも、これらの活用法が自社にマッチすると話されるご担当者が多くいらっしゃいました」とさらなる普及への手応えを語る。今後、リテール業界のWebを介したデータの管理=クラウド・コンテンツ・マネジメントが、Boxでさらに加速していくことになりそうだ。
Boxsquare編集部(瓜川)
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