Boxでは、AIエージェントが企業の働き方に根本的な変化をもたらすと考えています。本日（米国時間3月11日）、OpenAIは、新しいAgents SDKとAPIプラットフォーム用の新しいツールセットを発表し、複雑なタスクを独立して処理できるインテリジェントで信頼性の高いエージェントを効率的に作成するために必要なビルディングブロックを開発者に提供しました。企業にとって新しいOpenAI Agents SDKは、モデル内や広範なインターネットからの推論だけでなく、Boxに保存されている非構造化データのような外部システムや独自のデータソースと組み合わせることで最も強力に活用されます。このためBoxは、OpenAI SDKを搭載した新しいBox AIエージェントを作成しました。これは、開発者が組織の広範なエージェンティックワークフローやエンタープライズアプリケーションに連携する際に利用可能となります。
今日、AIエージェントを構築する際によくある課題は、公開情報と組織の専有情報の両方に安全かつセキュアな方法でアクセスする必要があることです。現在、ウェブ検索やファイル検索を含むOpenAIのツールとBox AIの機能を組み合わせることで、組織のプライベートコンテンツと関連する外部情報をシームレスに接続し、複雑なタスクを処理できるインテリジェントエージェントをより簡単に構築できるようになりました。お客様は、弊社のサンプルコードを活用して、OpenAIプラットフォームで独自のBox AIエージェントを開発したり、開発中の複雑なエージェントの一部としてこの機能を組み込むことができます。また、OpenAIプラットフォームを使ってBox AIエージェントを独自に展開したり、開発中の複雑なエージェントの一部としてBox AIエージェントを組み込むことも可能です。
将来的には、AIシステムはエージェントを通じて互いに直接コミュニケーションし、仕事をさらに効率化するでしょう。すべてのソフトウェアアプリケーションのエージェントが、Box AIエージェントに話しかけて、顧客のために適切なドキュメントを取り出したり、一連のタスクを調整したりする世界を想像してみてください。OpenAI Agents SDK用のBox AIエージェントは、マルチエージェントワークフローをオーケストレーションし、企業全体で連携したインテリジェンスを実現するための一歩です。
例えば、金融サービス企業は、Box AIエージェントを呼び出すカスタムエージェントを構築し、Boxに保存されている社内の市場分析をウェブからのリアルタイムのニュースや経済データと統合することで、アナリストに投資判断のための包括的なビューを提供することができます。
これが企業の開発者にとってどのような意味を持つかを説明しましょう
スマートエージェントを簡単に構築： OpenAIの新しいAgents SDKは、開発者がプラットフォーム上でエージェントを構築する方法を提供します。Boxは、特定のBox AIエージェントのためのサンプルコードを作成しました （ツールのセットと考えてください）。これらのOpenAIエージェントは、簡単にアクセスし、Boxアカウントのコンテンツを理解することができます。つまり、企業のセキュアなファイルを自然に認識するエージェントを構築できるのです。
OpenAIのResponses APIでエージェントにさらなる力を： OpenAIの改善されたResponses APIは、ウェブ検索、コンピュータの使用、個人のファイル内から正しい情報を見つけるなどの便利な組み込み機能をエージェントに提供します。これにより、エージェントは常に最新のオンライン情報を入手し、社内データをより効果的に扱うことができます。
エージェントをBoxコンテンツに安全に接続：OpenAI Agents SDK用のBox AIエージェントは、安全でセキュアなブリッジとして機能し、OpenAIエージェントが検索、クエリ、ファイルからのデータ取得などのBoxの主要機能を使用できるようにします。
エージェントとエージェントの対話：エージェント間の連携（異なるソフトウェアエージェントが通信し、シームレスに連携すること）は、真のゲームチェンジャーです。OpenAI Agents SDK用のBox AIエージェントは、これを念頭に構築されているため、他の特殊なエージェントと対話し、さらに複雑なワークフローを自動化するために使用することができます。
AIニーズのための柔軟なツールキット： Boxエージェントのコードは、一種のビルディングブロックとして公開されているため、Boxのお客様は、独自のカスタムOpenAIエージェントに簡単に追加することができます。これにより、Boxからの情報とSalesforceのような他のシステムからのデータを組み合わせた、より複雑なワークフローを簡単に作成できるようなります。
よりスマートな働き方を実現
BoxとOpenAI Agents SDKを利用することで、開発者は社内のナレッジを一連のエージェント機能と外部の洞察に結びつけることができます。これらのシステムを統合することで、組織は内部の知識や過去のデータとの整合性を維持しながら、変化する状況によりダイナミックに対応することができ、最終的にはすべてのビジネス部門全体でより良い結果を導くことができます。
法務： 法務チームは、Boxに保存されている契約書や文書にアクセスするエージェントを構築し、同時に関連する外部の判例や規制の最新情報を調査することができます。この組み合わせにより、弁護士は最近の法的動向が既存の契約や社内ポリシーにどのような影響を与えるかを迅速に特定できます。
カスタマーサポート： サポートチームは、社内のFAQ、製品仕様書、過去の顧客とのやり取りから情報を素早く取得するエージェントを配置することができます。これらのエージェントはまた、外部のフォーラムやソーシャルメディアを監視し、トレンドの問題を把握することで、担当者に包括的なコンテキストを提供し、顧客からの問い合わせをより効果的に解決することができます。
営業： 営業担当者は、エージェントを活用して顧客との関係履歴や実績レポートにアクセスしながら、価格や市場動向に関する競合情報を収集することができます。この両面からのアプローチにより、チームは社内の顧客データと広範な競合状況の両方に基づいて、より戦略的な提案を行うことができます。
マーケティング： マーケティングチームは、過去のキャンペーン結果や顧客セグメンテーションデータを分析するエージェントを活用しながら、現在の消費者動向や競合他社の活動を特定することができます。これにより、マーケティング担当者は、過去の実績に関するインサイトをもとに、市場のダイナミクスに対応した、より適切なキャンペーンを展開できるようになります。
研究開発： 研究者は、エージェントを使用して社内の実験結果や研究データにアクセスし、発表された論文や特許を調査することができます。この機能により、研究開発チームは独自の成果を科学界の研究と比較することができ、独自の機会を特定し、冗長な作業を避けることができます。
人事：人事チームは、業界標準や労働法の最新情報を調査しながら、会社のポリシーやトレーニング資料に基づいたガイダンスを提供するエージェントを導入することができます。これにより、社外のベストプラクティスやコンプライアンス要件を取り入れながら、社内のガイドラインに沿った従業員サポートを実施できます。
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※このブログは Box, Inc 公式ブログ（https://blog.box.com/）2025年3月12日付投稿の翻訳です。
著者：Vishal Naik, Head of Product Marketing, Platform at Box
原文リンク：https://blog.box.com/box-announces-support-new-openai-agents-sdk-make-enterprise-content-smarter
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